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アメリカの中東侵略と粉飾戦争
1 名前: 藤原肇 投稿日: 2004/06/06(日) 14:00
アフガンとイラクでの米国の軍事侵略についての本は、私の書棚に百冊余りあり半分以上は日本語でその過半数は翻訳だから、全体の八割近くが外国人による著作と言う計算になります。この「宇宙巡礼」の読者で春の脱藩クラブの集まりに出席した人は、新田さんの娘婿がビデオジャーナリストの神保哲生だと言って、私に「粉飾戦争」〔インフォバーン〕をプレゼントしてくれたので、その本を参加者にお回ししたのを覚えているでしょう。今日やっとこの本を読み終わり良い本を読んだと感じて、読後の興奮を暫し味わっているところです。神保君には彼が日本で仕事を始めた頃に数度会っただけですが、あの頃は未だ駆け出しの青年記者だったとはいえ、今回はこの本の監訳者だがその成長振りに目を見張りました。
この「粉飾戦争」の小見出しはバイリンガルなので、彼の訳語にいろいろと教えられることがあった上に、内容的にも非常に優れた取材と分析が試みられ、インターネット取材でこれだけの本にまとめるとは、これからの本の作り方を考えると示唆的だと思いました。日本は情報のデータベースが非常に貧弱だから、国内政治についての本をまとめるのが難しいでしょうが、それでも新しい突破口がここにあると痛感しました。21

2 名前: ナニワのダルマ 投稿日: 2004/06/08(火) 14:01
神保氏は著書の経歴によるとAPの記者としてアメリカで仕事を続けその延長で場を日本に移すため帰国されたらし
く(今はAPには在籍していない)外国人特派員のメンバーでもあるとの事。自身を自
称ガイジンと公言されていることから別名「在日日本人」のとしての視点と生き方を
持たれているのかも知れませんね。

またこれは私の勝手な比較ですが神保氏がコロンビアで学びその後米民主党系のシン
クタンクや議員と何らかのパイプを持たれているとすれば(アシュクロフトが司法長
官になった経緯、ミズーリ州の前知事の飛行機事故など自身のメディアで紹介されて
いました。)別のスレッドでたびたび登場する藤井厳喜氏は加州・クレアモント大で

際政治を学びその後ハーバードで教鞭をとられCFG(情報シンクタンク)を主宰され

いる氏は米共和党系と繋がりを持たれていると思いますが。この違いは二人の方向性
を考える上でなかなか面白いですよ。

最も両氏の思想的基盤が即米民主・共和党の問題に結びつくわけではありませんが#1
で藤原博士が仰せのように日本はデータベースが貧弱であるとすれば(藤原博士は国
内政治と書かれておられますが国際政治の間違いでは・あるいはFTの記事などを念
頭に置いた上で日本国内のデータベースを指摘されているのなら国内政治で妥当だと
思いますが)世界と海外をリンク思考する上でいろいろ参考になると思います。

勝手に比較した以上私の私見も述べさせて頂くと私の場合は「日本脱藩のすすめ」の
一ファンとして独立自尊・自由企業家精神をモットーにした伝統的米共和思想に今後のアメリカの未来
がかかっているのではないかと考えます。(今のネオコンと呼ばれる共和党政権で
はもちろんないですけども)。今後アメリカが帝国主義を加速していくなら絶えず他国を支配・寄生して行かなければ維持困難。中東の石油を侵略・支配し、日本
の賎民資本主義に寄生し軍票を買い続けてもらって軍事費を捻出しまるで擬似ナチス国家の様子を呈してきた感じがします。
(表立った人種政策の方はともかくも)。藤井氏は日米保守会議のジョイント役をなされて
いるみたいですがまさかファシズムの幻想を無意識に共通分母にされている訳ではないと信じます。

3 名前: ONE-ZERO 投稿日: 2004/06/08(火) 23:36
伝統的米共和思想は、日本から一番かけ離れてるものだと思います。藤原さんと
小室直樹さんの対談集に掲載されていた記憶があります。

4 名前: ナニワのダルマ 投稿日: 2004/06/09(水) 15:02
そうです。仰せのとおり伝統的米共和思想と繋がる自由企業家精神は日本の荘園制国家資本主義とは対極であり最も日本の文脈とかけ離れたものだというのは当たらずとも遠からずだと思います。またONE-ZEROさんのコメントが出た事で#2で書いた日本の賎民資本主義の問題が浮かび上がり何故「ジャパン・リボリューション」に省かれなかったかを考える対概念とその設定準備が整ったと思います。ただしいったんテンションをぐぐっと抑えて議論の続きを「ジャパン・レボリューション正慶孝・藤原肇」のスレッドに移しましょう。

5 名前: 美蘭陀米太郎 投稿日: 2004/06/09(水) 15:31
敵vs味方・自由vs束縛・善vs悪・正義vs不正義・正統vs異端・民主主義vs共産主義・有神論vs無神論・・・米国の強みでもあり弱みでもあるのが、世界を相反するふたつの要素から成るものとして捉える世界観ではないだろうか。言い古されているけど、国内の世論をまとめるためにも、彼らは必ず共通の巨大な敵、概念を『作り出す』必要がある。冷戦時代のソ連に変わる新たな敵としてテロリストとイスラムを前面に押し出したようだが、ソ連のように、具体的な国、軍事など、目に見えるハードではなく、優れてソフトな概念だけに、さすがに今の米国には大き(複雑)すぎて、扱えない。あと、歴史的に米国は外に向かって積極的に開かれており、関心を持っていた時と、うちにこもり、われ関せずの態度の間でゆれてきた。副島氏が、米国の思想の系譜をまとめておられるが、これを下敷きに、キリスト教における様々な宗派の特徴を加味し考えると、共和思想や自由企業家精神、そして、なぜ日本は賤民民主主義なのか、について議論が深まるのでは、と思うが、どうでしょうか。

6 名前: ONE-ZERO 投稿日: 2004/06/09(水) 22:59
ナニワのダルマさん、美蘭陀米太郎のコメントのあるように、新しいスレを
立てませんか。

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