日本不沈の条件を考える
1 名前: 藤原肇 投稿日: 2005/09/06(火) 02:45:48
二十数年ぶりにこの本を読んだことにより、当時の危機感を思い出すと共に、現在の日本がもっと危険な状態に直面しているのに、日本人はそれに気づいていないと先ず指摘したいと思います。
「世界週報」に1977年の11月に出た記事は、日本人記者クラブと石油連盟での講演の草稿で、このときの帰国には防弾チョッキを身につけ、成田ではなく羽田空港を使うために、わざわざ中華航空を使ったことを思い出しました。

2 名前: 藤原肇 投稿日: 2005/09/06(火) 07:59:15

1973年の石油危機の到来についての予告記事は、1971年の春の『文芸春秋』に掲載されたが、石油危機でパニックに陥っていた時期に、『石油飢餓』の出版がサイマル出版会で決まった。だが、この時点での私の危機感は別のものに移り、それはこの本の「前書き」に次のように記録されている。
「・・・戦後長らく続いた保守政治がついにファッショ化して、独裁者のまわりに翼賛政治家が結集し、すでに財閥化した財界と結託して、一億の国民を再び悲劇の中に巻き込もうとしている。・・・現在進行していることを正しく評価するためには、時間を置いて歴史的事件として過去において見るか、空間的に距離をおき日本列島から一歩遠ざかって、しかも、日本に焦点を合わせてみるかの二つの方法しかない。私は地球を相手にした歴史学者として、自分の生きている時代がどのようなものであったかを後になって気づいて、後悔するのは嫌だから、太平洋を間において日本を観察しているが、このファシズムの不吉な胎動は気がかりでならない。国民が力を合わせてこの狂気時代の亡霊の復活を粉砕し、日本人が一致団結して石油危機の克服に向かって、集中できるような条件を作っておくように期待してやまない。・・・」
そして、この本の中のどこかに、田中首相と中曽根通産相の辞任を要請して書き。それが理由でこの本は市場から消え去ったし、私は多くの人の忠告に従って1977年までは、日本に近づくのを回避したし防弾チョッキを着て帰った。それにしても「光陰矢のごとし」で、この記事が31年前に書かれたとは思えないほどで、今日執筆しても新鮮だと感じるほどである。
なぜならば、小泉がやっている一連の政治的な布陣は、情報時代のソフトなクーデタであり、それに気づいているのは私ぐらいだろうが、それを将来の歴史のために「靖国維新」と名づけて、私はその動きを太平洋のた対岸から観察している。そして、維新は権力支配を目指すクーデタであり、支配者の間の権力争奪だという点で、911選挙で使う非公認や刺客の手配が、ソフトな粛清だと気づく日本人がいないのが寂しい。

3 名前: 中野美恵子 投稿日: 2005/09/06(火) 12:08:11
ショックです。凄い指摘で目のうろこが落ちて胃に詰まったのか食欲がなくなりました。日本の外から見る観察者には、そんな具合に見えたとは驚きです。小泉首相がやっているのがクーデターだとしたら、この選挙は何でしょう。気分がふさいで憂鬱になります。<靖国維新>だと言われてみて、全てが氷解した感じです。目の前で進んでいるのがファシズムですか。怖いですね。

4 名前: 相沢敏夫 投稿日: 2005/09/06(火) 15:19:25
ファシスト・ヒットラーを最初に支援したのは欧州の大銀行家たちだったことは、
だいぶ前に資料がでて明らかになっていることです。
出自に影を持ち芸術志向で口舌巧みな煽動師をはやし立て、お飾りをつけ、
世に出したのが誰だったかを忘れてはならないと思います。
小泉さんも又同じ性向の持ち主、出自もとかくの噂があり、その性癖もまた。
あの時代と同じく利にさとい資本家たちが選んだのが同じタイプの小泉さんで
あったのでしょう。表向きは、愛国主義を押し出しながら、
その実は国際金融資本家の餌食となるのが、ファシズムの歴史から学ばなければ
ならないことではないでしょうか。
郵政民営化もこの流れにあると思われます。
革命家レーニンを応援したのは誰だったか。改革家(?)小泉首相を操る人形師たちは
はこれからどんな手を繰り出してくるのか。しばらくの間、注意されるべきでしょう。

5 名前: 藤原肇 投稿日: 2005/09/06(火) 17:09:22
脱藩道場の総会に出席したことのある人は覚えているはずだが、ここはモデルを緒方洪庵の適塾にとっていて、表札には私の顔写真が出ているけれど、皆さんが自主運営をして切磋琢磨し、私は必要な時にしか発言を控える姿勢です。それは自らの頭で考えることが重要で、説明や答えを聞く場所ではないからです。ただ、今回の場合は私が言いだしっぺだから、維新の意味論だけは書いておきます。日本では明治維新が歴史の節目で、維新という言葉はなじみ深いものですが、維新をカタカナにすればクーデタであり、これは権力内部における覇権争いであり、下から体制を変革する革命と違うことは、「ジャパン・レボリューション」で論じたことです。
クーデタは1630年代にイタリアのリベルタンが取り上げ、君主が取る特別な措置という意味で使われ、権力サイドが自分の都合のいいように、改革と称して試みる支配権の確立に期限を持ちます。国家が公を体現し「朕は国家なり」という時代は、権力者による反対派の弾圧はクーデタであり、だから、ブリュメールの18日もクーデタでした。だから、首相として権力を握っていても、絶対的な支配が出来ていないと考えれば、首相自らがクーデタを試みるわけで、それが小泉の「靖国維新」の歴史学的正体です。19世紀までのクーデタは軍事力が中心だったが、情報化が進んだ20世紀はソフトになり、ハードなクーデタは中南米やアフリカにあったが、先進国はソフトな権力交代が中心でした。明治維新はハードだったから戦争が絡んだし、昭和の日本は形だけは工業国だったが、分明度の実態は後進国だったから515事件や226事件は軍事力と結び、昭和維新としてのクーデタになりました。だが、軍隊は権力サイドの組織だから、日本の右翼は時代遅れのせいで三無事件や三島事件のように、自衛隊を使って維新をしようとしたわけです。小泉の場合は背後に電通がいるので、同じクーデタをソフトにやっており、メディアの関心を集めるために殊更に靖国問題を使い、大衆の感情をそこに集める心理作戦を駆使するので、テレビなどのマスコミを使った情報戦術だから、私は「靖国維新」と名づけたのです。

6 名前: 平野次郎 投稿日: 2005/09/06(火) 22:40:06
クーデタの意味論とても分かりやすく明快です。そうなると靖国維新というクーデタは、もう成功してしまった感じです。独裁がどうすれば崩壊するか、その戦術を考えることが問題になりますト思います。

7 名前: ご隠居 投稿日: 2005/09/06(火) 23:32:25
大手メディアが郵政改革支持の方向で歩調を合わせていることが、小泉に対しての批判に水をかける形になりその結果、マスコミ自体が批判眼や牙を抜かれた状態になっているとしたら、小泉政権が国際金融機関のために郵便貯金などを差し出そうとしているこの郵政騒動は、自民党において絶対的な独裁権を握ろうとして強行した藤原流の「靖国維新」になったわけだが、クーデターの仕掛け人が電通ならばメディアに期待は出来ない。
ということはテレビや新聞を読めば読むほど電通の狙いにはまってしまい、毎日のように日本国民は洗脳されて思考能力が低下してしまい、ヒットラーがユダヤ人たちを虐殺したのと同じことになり、小泉の場合だと小泉に反対する日本人はユダヤ的な存在だと扱われてしまい、社会的に差別されていよいよ没落して負け組みになってしまうことになる。
年金問題は我々老人にとって生活がかかった最も重要なテーマであるが、それが脅かされているのに新聞も正面から取り上げてくれないけれども、老人党の存在はほとんど目につかなくなってしまったのは、どうしたことだろうかと気になって仕方が無いけれども、老人は死ねとでもかんがえているのなら世も末だと思わざるを得ない。
それにしても自分が生きている間に靖国維新などに振り回されるとは、夢にも思っていなかったので不甲斐なさに対して情け無いと思わざるを得ない。

8 名前: 藤原肇 投稿日: 2005/09/07(水) 00:27:54

日本の言論界の批判精神が衰えたために、目の前で進行している事態に対して、正確な把握が出来なくなっているような感じで、それが現在の日本を閉塞感から救えない、最大の理由になっていると思います。たとえば、参院での郵政法案否決にたいして行った、小泉の政治的慣例を無視した解散に対して、どうも感情的なネーミングをしており、理性的かつ分析的な発想で位置づけした形で、概念化をしていないように思われます。新聞で見かけたものだから特殊かも知れないが、例えば次のようなものがそれです。
 自暴自棄解散・亀井静香
 自爆テロ解散・森永卓郎
 自己愛解散・香山りか
 八つ当たり解散・又市征治
 江戸の敵を長崎で討つ解散・高村正彦
これらは表に現れた現象的なものとか、心理的な面を強調したネーミングで、より深い歴史性や深層心理に肉薄しておらず、何となく現代風のコピーライト形であり、キャッチフレーズとして分かりやすいとはいえ、歴史に残るかどうか疑問に感じます。
私の「靖国維新」という捉え方に基づいて考え、そこから「靖国解散」とすれば混乱してしまい、訴える力がなくなるのは次元が違うからです。
だから、『911選挙』を「靖国選挙」といえないわけで、これは「大権委任の国民投票」と理解すれば、ヒトラーが「大権委任法」を根拠に独裁を確立して、合法的に独裁者になったプロセスと同じ、ソフトな形のクーデタに対応すると分かります。
独裁を狙うものは国民投票を好みますから、ペロンやフセインは常に国民投票を求めたし、それでポピュリズムの熱狂を盛り上げました。このメカニズムが理解できれば、なぜ中曽根康弘、石原慎太郎、小泉純一郎などが、首相公選を主張していたかという理由が、明白になるのではないかと考えます。
ほとんどの日本人は選挙だと考えているでしょうが、いま直面しているのは国民投票なのであり、その背後には「全権委任」という独裁者の狙いがあり、こうした理解が歴史の教訓の成果です。これで私の問題提起は一段落したので、後は皆さんの活発な討論を期待しています。

9 名前: 牛若丸 投稿日: 2005/09/07(水) 01:40:32
国民投票は新任を求めるという意味では、確かに小泉が狙っているのは、新任による全権委任だと思います。
ノーというためには野党に投票しなければならないが、サダム・フセインの場合は90%以上のイエスで、信任投票は圧勝が普通のように感じます。

10 名前: 独 逸朗 投稿日: 2005/09/07(水) 06:50:11
日本より1週間遅く今月の18日に投票を控えるドイツでは、今週の日曜日の夜 公共、民放合同で初のテレビ党首討論会が開催され、SPDのシュレーダー首相と、挑戦者のCDU(キリスト教民主同盟)メルケル女史(党首)が議論を戦わせた。ドイツでは約2000万人、ということは国民の4人に1人が、このテレビ中継を見守ったという。
テレビ討論に限っていえば、1997年以来政権の座にあるシュレーダーが落ち着きと思慮深さ、人間味などを滲ませ、新聞等メディアが実施した調査に置いてメルケルをリードした形となった。90分にわたる両者の応酬は、翌日のタブロイド紙(!)が速記録の形で 特別6ページを割いて掲載し、また各紙が評論やコメントを掲載した。
ドイツで進行する状況を観察する機会に恵まれた身としていえることは、先進国における民主主義の腐敗と堕落が叫ばれる中で、それなりに言論を通じた民主主義が実践されている、ということと、極東のどこぞの国と違い、民度が比較にならないほど高い、ということだろうか。速記録を読んでみると、メルケル、シュレーダー双方の発言が、
文字にしても耐えうる内容になっており、二人の間に対話・討論(dialogue)が成り立っているのだ。また双方の発言からは、人間として、妻として、夫としての、個人的心情や信念、信条などがにじみ出ており、特にシュレーダーについては、1997年以来欧州の大国ドイツの舵取りをまがりなりにも担ってきた男としての年輪、苦労、しかし
充足感、のようなものが、感じられたのであった。週があけて、街中のレストランやバーに足を運ぶと、市井のドイツ人達が過日の討論会に関し自分の意見を交えながら真剣に会話しているシーンを数多くみかけた。
翻って日本においては、対立政党代表者同士による、政策論争、公開討論はなされているのか否か。複雑な国政における重要課題を抽出し、整理し、ひとつひとつにコメントを加えているのか。マスコミは?新橋や有楽町や全国津々浦々の飲み屋やバーで、日本人は喧々諤々選挙について自説を開陳し、議論を戦わせているのか。答えはわかって
いる気がするが、聞いてみることにする。
とにかく、政治家の質、マスコミの質、これはカスタマーである国民の意識、レベルに応じて決まってしまう。マッカーサーが言った(らしいいが)、12歳のレベルの意識しか持たない国民であれば、これはもう国がつぶれても、いつか来た道を再び進もうが、いたし方あるまい。日本の状況は、絶望的だ。ご臨終。なんまいだぶなんまいだぶ。

11 名前: 丹沢良一 投稿日: 2005/09/07(水) 11:38:59
小泉純一郎が靖国維新のクーデターを起こして、その次に独裁権を手に入れるために濃く身か投票で、全権委任を取り付けようとしている図式からすると、九月十一日の投票日はそれまでの変人が、ついに狂人として暴虐を振るうようになるか、それとも没落して廃人になるかの天王山になる。
だが、最近よく言われている小泉の渡英前の二ヶ月間に、精神病で松沢病院に入院していたという情報によれば、彼は最初から狂人だったことになるのである。そんな人間を首相にして四年も放置た日本人は、その識眼力のなさを反省しなければならないと思う。
そうなると郵政の問題などは無意味になってしまい、この一年間の国会での審議はナンセンスであり、それを指摘しなかったマスメディアの責任は大きい。

12 名前: 相良武美 投稿日: 2005/09/07(水) 12:01:40
この選挙、誰も言わないので、言わせてもらうと、もし現状も数字でいった場合、
再び、改革とわめく方々の、法案が参議院で否決されたら、もう一度解散するのか
どうか全く言われてません。与党と称する人たちが本当に必要は議席数は
定数の2/3であり、これで初めて参議院で否決されても衆議院で可決できるはずです。
なぜ、このような簡単なことさえも疑問を呈さないのか。議論でもなく、格闘もなく
ただ、税金を自由に使い、やりたい放題ができるのでしがみついている人々を
見ていて、それと一緒になってつるんでいるメディアの人間も同罪。

マッカーサーは、12歳発言の際に、たしか前振りで、かってはそうそうたる人々がいたはずなのに
いまはこのありさまで、彼らはどこに行ったのかと嘆いたはす、12歳の定義が
わからないが、今いきていれば、いまや1歳か2歳いや赤ん坊の方が遥かにましと
言うかもしれない。

結局、すべてが効率の名のもとに、金儲けにだけ走り、かっては下の癖が悪いといわれたものが
頭も悪く、病気になりはてて、一回ペスト菌でも巻かないとだめかもしれない。

かって、太平洋戦争末期に、大西海軍中将が、あと200万とか2000万とか特攻させようと
行ったのは、其処まで腐った人口を根絶やしにしたら、その後の人間がしっかりやってくれると
期待したからでは内でしょうか。

本当に腹の底から怒らなければ、ならないのは今の時代であるはずです。

13 名前: 丹沢良一 投稿日: 2005/09/07(水) 16:19:01
11で国民投票という言葉を間違えました。それにしても小泉が松沢病院に入院していたならば、病院に記録があるはずですが、都営病院だから石原慎太郎が都知事の命令で、廃棄して隠した恐れが予想されますね。
小泉を変人だと言った田中真紀子の直観力は、さすがに凄いという感じで感心していますが、藤原さんと天木さんが「スキャンダル大戦争」弟八号での対談で、田中真紀子が癲癇症だと論じていたことからして、日本の国会は精神異常者の集まりみたいです。
そんな連中が暴れまわって好き放題をして、メディアが何も言わないのは困ったものです。

14 名前: 根本敦史 投稿日: 2005/09/07(水) 17:45:36
今日の日本の状況、正にご指摘の通りなのでしょう。自らを省みていも、こんな国家にしてしまった責任を感じずにいられません。さて、「日本不沈の条件を考える」というスレッドのタイトルにあるように、現況の概ね把握ができた段階で、正に「不沈の条件」を考えてみなければと思う次第です。政治家、マスメディアが悪いのは知れたことですが、それを野放しにしてきた自分の責任はこと重大だと思う次第です。身の回りのものにしっかりと意識を向けて、建設的に良い環境、美しい環境を作ってこれたかと。毎日食す食事にしても、毎日身にまとる衣類にしても、住環境にしても、ちゃんと大切にしてきたかです。そうした個々人の生活の集まりが、社会であり、国家でありましょう。問題は如何に大きいかです。私たちはしっかりと自分の身の回りの整理整頓をしなくてはならないのでしょう。私の頭の中から、友人、職場、家庭、地域社会、国家へと、整理整頓を進めていくべきなのでしょう。如何に意識を払うかです。我が国は過去の栄光にでもなく、将来の不安にでもなく、今のこの現実に生きなくてはなりません。今という現実を少しずつ美しくしていかなければなりません。珪水様が常々おっしゃる身の回りの整理整頓が、「日本不沈の条件」となってきましょうか。シャンバラは、私たちがこの現実において、つくって行くものでないでしょうか。今日の社会の状況は、私たちのそんな姿を写す鏡であり、自省せずにいられません。勇気のいることです。自分が何をすべきか、本気で考えるべき時ということです。

15 名前: 相沢敏夫 投稿日: 2005/09/07(水) 20:30:20
藤原さんは小泉選挙をして、ファシズム−クーデターとのお見立てですが、
私はアメリカのお寒さが津波となって日本列島を覆ってきている感冒ー風邪なの
であって、日本本体(臓器)の病気ーファシズム現象−などではないと思われま
すが、いかがでしょうか。
アメリカのお寒さー財政貧困を金融に振り替えて次から次へと繰り出してくる
インフルエンザを、これまた失政を隠したい無謬人士の大蔵族ー小泉さんたち、
お寒い人たちが郵政に振り替えて日米一緒におお風邪になっているのに、
何故か元気いっぱいと勘違いしている様に見えますが。

16 名前: 尾崎清之輔 投稿日: 2005/09/07(水) 23:05:09
藤原さんが「靖国維新」と名づけられた今回の事変が正しくクーデターであると
看破されたことで、3週間ほど前に読んだあるブログの内容を思い出しました。

「日本の憂鬱な未来を照射する二つのクーデター−小泉郵政解散と山口組組長交代」
というこの記事は、表の社会と裏の社会における2つのクーデターという奇妙な
符号の一致について述べられておりますが、藤原ブッククラスターの方々でしたら、
この記事の意味するところは良く理解できることと思います。

「Speak Easy 社会」
http://blog.livedoor.jp/manasan1/archives/50118882.html

「現役雑誌記者による、ブログ調査分析報道!」
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50024887.html

この記事の最後の方で述べられております以下の部分、

>裏社会の変化は、表社会の変化よりも一回り早く、そして徹底的、根本的なのである。
>裏社会の新体制は、来るべき表社会の新体制を補完するものとして、既にその姿を
>表し、自らを実現したのである。

は、時代の大きな変化における社会的病理現象の顕現とも言えることから、「玉」を
その手に握ったまま行われつつあるソフトなクーデターは、226事件の頃よりも早く、
「暗黒日記」まであと一歩というところまできてしまいました。

また、藤原さんの先の投稿にございました「小泉の背後に電通」という部分からは、
「朝日と読売の火ダルマ時代」の一節を思い出された方々も多いと思いますが、
その一節を引用した寄稿とコメントが別のブログにて掲載されておりましたので、
こちらもご参考までにご紹介させて頂きます。

「肥大したジャーナリズム背後にいる電通の威力」(ブログ『灼熱』より)
http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200410030000/

17 名前: 中村 秀臣 投稿日: 2005/09/08(木) 05:36:07
ニューオーリンズの悲惨な状況をみるにつけ、米国の正体、化けの皮がはがれた、
という思いに駆られる人々は、世界中に多いと思う。米国に貧乏人は多い。米国の
貧乏人の将来は暗い。軍隊に入って、イラク等に送られて死ぬか。社会インフラの
未整備な貧困地区に身を潜めるようにして棲息し、死ぬか。被災者の黒人男性がカメラ
に向かって叫んでいた。『こんな体たらくで、世界一富める国、といえるのかよ!イラクに
人送っている暇があったら、こっちに救援をよこせってんだ!』世界一富める国。しかし
その富は極端に偏っている。

18 名前: 中村 秀臣 投稿日: 2005/09/08(木) 07:10:52
“「石油危機と日本の運命」のなかで私は、未来はすでに始まっており、石油危機はすでに日本の外側を取り囲んでいると書いた。本書をまとめるにあたって私は、未来は同じように始まっており、日本は新しいファシズムのなかに深く身を没していることを不安な気持ちで眺めていると告白しないわけにはいかない。戦後長らく続いた保守政治がついにファッショ化して、独裁者のまわりに翼賛政治家が結集し、すでに財閥化した財界と結託して一億の国民を再び悲劇の中に巻きこもうとしている。
私は、青春時代の一時期をフランスの大学に学び、地質学を勉強したが、幸運なことにそのかたわら政治学部で「狂気の時代」といわれるファシズム台頭期のヨーロッパ政治史を聴講することができた。『ファシズムというならず者の最後の砦は、決して忽然として姿を現わすのではなく、腐敗を意に介さない財界と堕落した政治家の癒着に基礎をもち、権力を妄信した成り上がり者が城主になった時、全ヨーロッパを不幸のどん底に叩きこむ歴史が始まった』という老教授のことばが、今さらながら新鮮な感動をもって思い出される。”
石油問題ははじまったばかりだ!
認識の甘さと錯誤、機器の深刻性と活路を提起!
『石油飢餓』 
国際舞台で活躍する石油学者
藤原 肇
サイマル出版会 1974年 (著者36歳)

19 名前: 中村 秀臣 投稿日: 2005/09/08(木) 07:17:45
訂正:機器の深刻性→危機の深刻性
31年前の藤原先生の本を書庫から引っ張り出して、読んでいる。祖国が陥っている悲惨な状況は、博士が30数年前に喝破した状況よりも数段悪いことは確実だ。やるせない思いで一杯である。情けなくて、泣けてくる。

20 名前: 小島勝正 投稿日: 2005/09/08(木) 10:18:23
尾崎さんが指摘したブロッグは興味深いですね。改めて「朝日と読売の火だるま時代」を取り出し、電通のところを読み直しました。満州で謀略に関係していた電通なら、岸に繋がる小泉のためには全力を上げて、情報操作をするのは不思議ではないでしょう。
藤原さんが2で「石油飢餓」が市場から消えたと書いているが、これは電通であるのか日販か東販なのか、その辺がどうも怪しいという気がします。

21 名前: 根本敦史 投稿日: 2005/09/08(木) 14:24:47
一人ひとりの生活から立て直す他ないと思う一方、小泉首相が自らを織田信長になぞらえて言うことで、ちょっとした歴史ロマンをさせられます。知ってか知らずか、小泉首相は見据えているのかもしれません。信長は明智に打たれるのです。その信長はイエズス会・南蛮勢力との繋がりを指摘し始めております。今の状況と酷似していると思いませんか。小泉首相の背後にある電通、ユダヤ国際金融資本家たち、それにイエズス会、バチカン勢力。小泉首相は信長を演じなければならない。地球の歴史(ユダヤの歴史??)のダイナミズム上、時代が要求した信長の存在、それが日本が生き残る道だった。小泉は明智に打たれます。明智の背後にあったのは何だったか。秀吉とは密約ができていたのではないか。明治維新後、ある意味、我が国は応仁の乱の渦中にあったようなものと言えましょうか。今という時代が小泉信長を要求するのです。これだけ乱れた世の中です。致し方ありません。明治維新以降の人心荒廃、その総決算。はじめに戻りますが、一人ひとりがまずしっかりと整理整頓、勇者の道を生きるだけだと思う次第です。それが乱れると、きっとユダヤの世界金融資本家たちにお仕置を食らうのです。仮説です。

22 名前: 丹沢良一 投稿日: 2005/09/08(木) 16:25:38
いよいよ電通とユダヤ金融資本の姿が小泉の背後にあることが、はっきりし始めたような感じです。アメリカの広告業界が選挙宣伝を請け負ったり、湾岸やイラク戦争のプロパガンダをして、メディアで洗脳工作をしたことについて、調べたいと思っているのです。
そういうテーマでアメリカの宣伝会社の手口を書いた、著者と子本の題名と出版社を知っていたら教えてくれますか。アメリカ人かヨーロッパの人間が書いたものを希望します。
勉強しておけば今後の電通の手口を読めると思うからです。

23 名前: ミツバチ 投稿日: 2005/09/08(木) 19:14:23
丹沢良一さん
相沢敏夫さんの、欧州の大銀行家で、サットンを思い出したの
で調べていたら、丹沢さんが調べられているのでは、というの
もありました。
http://tsudukukana.blog18.fc2.com/blog-entry-15.html
http://tsudukukana.blog18.fc2.com/

小生の調べ物は作成中でしたが、丹沢さんの、戦争のプロパガ
ンダは、コメント欄のディーヴァーだったような・・。
確実ではないですが、この人が、湾岸戦争で油まみれの鳥など
を演出して、世界の世論を反フセインにする、情報操作の理論
を考えた人物だと、聞いたことがあります。
間違っていたらすみません。

24 名前: 根本敦史 投稿日: 2005/09/08(木) 23:11:27
欧州の大銀行家たちに如何に付け込まれずに国家として切り抜けるか、これを考えるべきと思います。この国がどのような人材を生めるかです。ソフト・ハードの両インフラの問題も含め、そこに住む人間の力を高めていかなければならない。これまで何とか沈まずにこれたこと、何が、誰がこの国を救ってきたかです。全体の底上げが必要でしょうか、それとも一人でも傑出した人物を生むことでしょうか。後者だとした場合、この国が、今、そうした人材を生み出せるでしょうか。この国の文明の力にかかっているのでしょう。

25 名前: 独 逸朗 投稿日: 2005/09/09(金) 04:23:03
#10ではドイツの“今”に焦点をあてたが、今度はドイツの過去から、今後の日本の針路を類推してみたい。

1933年1月30日     ヒトラー、ナチス党と右翼勢力の連合政府において首相になる。
               ナチス党からは無任所相兼プロイセン内務国家委員へルマン・ゲーリング、内相フリックの2名が入閣
1933年2月1日  ヒトラー国会を解散する。
1933年2月27日 夜  国会議事堂 炎上。
1933年3月5日  選挙。ナチス党は43.9%で第一党になる。
1933年3月23日  全権委任法 成立。

ごく大雑把な記述にすぎないが、賢明な本掲示板の読者諸氏には、この歴史的推移の意味するところは
一目瞭然であろうと思う。国会議事堂の炎上。これは勿論、強度な地震でも、“テロ攻撃”でも良い。要は、
“非常事態”になればよいのである。

26 名前: 佐久 雅夫 投稿日: 2005/09/09(金) 08:45:23
“さまざまな形で日本におしよせる外圧に対してなすすべを知らず、
好きなように奔走され続けている日本の姿をワンサイドゲームとして見なければ
ならないとき、故国の姿は哀れで悲しい存在である。政治だけでなく経済体制までが
、国際舞台で堂々と通用するものを持ち合わせていない最大の理由は、日本の体制
だけでなく日本人の精神構造が国際化していないというたったひとつの事実に基づいている
のを知るとき、いまさらながら日本全体を固い殻で包む島国根性の弊害の大きさに
驚かされる。わが国の産業界、官界、学界、政界が体質として持つ排他性をオープンなものに
改めるのは機構改革のうえでも不可欠であるが、それにも増して一億人の国民を支配している
精神上の鎖国主義から一人一人を解放することは、日本に本当の近代をもたらすうえでの第一歩に
なるのである。
戦後の歴史をふりかえるだけで、現在の日本がいかに逆コース路線を選び、本当の国際化に対して
背を向けているかがよく分かる。そして外圧の形で日本列島の岸辺に押し寄せるさまざまな国際化への
呼びかけに抵抗し、最後にむりやりねじ伏せられていよいよ依怙地な態度をむき出しにし、国粋主義への
傾向を強めているというのが最近の日本の状態である。”
『日本不沈の条件』
21世紀への活路  藤原 肇
沈没寸前の日本列島を救うには
「資源小国」日本は、いまや累卵の危機にある。石油価格の暴騰は企業と市民生活を圧迫し、鉄鋼産業は「野たれ死に」に瀕している。
世界を舞台に活躍中の新鋭オイル・ジェオロジストが明かす日本経済の秘策。

時事通信社 1979年 (著者41歳)

27 名前: 佐久 雅夫 投稿日: 2005/09/09(金) 09:13:17
国際化の中の人材育成
早川  人材ということになると、まず気になることがひとつあるので、そのことをここで発言しておきたい。それは一億人の人口を持っているわが国が、将来を考えるに際して、一体、末永く存続できるかどうかという点です。現在の日本の人口は、四0億の世界の総人口の四〇分の一だが、一体これがどれだけの意味を持つのか。その辺をしっかり掴んでおかないと、日本の人材の問題を幾ら議論しても、観念の遊びになってしまう、という気がする。
藤原  世界の総人口の中で日本人の運命がどうなるか、ということは、割り切った言い方をするならば、総人口の三割や二割を占める中国人やインド人の運命について、日本人が果たしてどれほど関心を払っているのか、というのと同じことが、日本の外から見た日本の人材についての反応の仕方じゃないですか。
(略)
早川  四〇分の一くらいの人間が、何かの拍子に地上から消えていなくなっても、世界全体ではどうってことはない、というところに出発点をもってこなくてはいけない。日本人がいなければ世界が治まらない、というわけではないし、・・・(略)
藤原  民族とか国民というのは生物学上の細胞や組織と同じで、ひとつのアイデンティティを持った単位としては、死滅と再生のくり返しの中で存続し続けるのです。だから、人材を育てるということは、いかに健全なエネルギー・ポテンシャルと遺伝子を持った細胞を育成するかというのと、全く同じ問題に属しています。(略)
松崎  (略)現在の日本で一番目立っている傾向は何かといえば、それは国際化です。大商社やメーカーが続々と海外進出しているし、国内にも外国の企業や商品が大量に登場しています。また、日本企業の株式の国際市場への進出や、ナントカパックによる観光旅行団までいれると、日本自体がグローバル・ムーブメントの中に完全に一体化している。日本にとってこのような激しい世界との交流の仕方は、かつてなかった。
(略)
松崎  (略)日本が真に国際化していくためにも、国際舞台の上でいろんな国の人を相手にして、スムーズなつきあいをやっていける人間を大量に養成しなくてはいけない。
藤原  単に外国語が喋れて何となくコミュニケーションができる、というレベルではなくて、専門知識と国際水準を抜き出た教養を身につけ、人格と品性において相手に尊敬の気持を持たせるような人材が、どうしても必要です。おそらく現在の日本が保持している何十倍もの量の人材が、本当は今すぐにでも必要なんじゃないか。
早川  何百倍も必要でしょうな。というのは、今の日本で派手に立ちまわっているのが、政治家や経営者だけでなく、学者やジャーナリストに至るまで、そのほとんどが機会主義者です。本当の実力を持って国際舞台で活躍しているのは、全体の一割にも満たない、というのが私の判断です。

『教育の原点を考える』
藤原 肇 + 早川 聖 + 松崎 弘文  鼎談
亜紀書房
1982年(著者44歳)

28 名前: 藤原肇 投稿日: 2005/09/09(金) 12:32:33
電通に関して興味を持つ人が出たので、期待しながら経験談を書きます。
電通が小泉の背後にいて情報操作しており、それがマスコミが小泉批判をやめたことは、何も今回の選挙だけではないのです。22年前からテレビや週刊誌に出るのをやめたのは、竹村健一の一時間番組が放映中止になり、発言を封じられたことがきっかけでした。だが、今ではもっと酷い露骨さで干渉していて、「記事」のところで「財界にっぽん」2002年の12月号の記事を読んでみてください。この中でトヨタの奥田の軽率さを批判しました。
 <別に思い出したのは数ヶ月前の経済誌で見た、自民党の有志が志帥会の発足一周年記念の集会を開き、村上正邦前会長から江藤隆美新会長に引き継ぎ、中曽根元首相と中西輝政京大教授が記念講演してから、新保守主義を宣言したという写真入りの記事だ。
 中曽根氏はカジノ経済で日本の破綻を招いた元凶だが、中西氏はカネでどこにでも顔を出す御用学者であり、政府委員室の高坂正尭教授の後継者だから、見ず転芸者としてその出席は場違いではない。だが、亀井会長代行や森前首相らの祝詞に続き、乾杯の音頭を取ったのが奥田トヨタ会長だったと知り、私は節度の欠けたその行為に眼を丸くした。
 かつての日本では経団連会長は財界総理と呼ばれ、政治に対して御意見番の役目を果たしたのに、最近では貴重な伝統を守ることさえ忘れて、改革を阻害する旧守派政治家の集会に参加し、幇間もどきの音頭取りまでやったというのは、幾ら政治と経済が乱れて亡国の時代だといっても、天を仰いで世も末だと嘆息したくなった。・・・>と書いています。
それが睨まれたらしくて、別の経済誌に奥田のことを書いた記事を送ったら、ボツでした。その雑誌にはトヨタの広告は無かったので、大丈夫だろうと思っていたらダメでした。後で苦労して調べたら私は電通のリストにあるらしくて、私がトヨタに関して書いたならば、扱っている広告を引き上げるといわれていたそうです。

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