貴重本のプレゼント  from【宇宙巡礼】店主
1 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/06(土) 05:40
今月の中旬か下旬に首藤さんの『モナリザの黄金のダイヤモンド』が拙宅に到着した時点で、2万円のカンパに協力してくれた読者のみを対象に、以下の藤原博士の貴重本をいずれか一冊プレゼントすることに決定しました。よって、『モナリザの黄金のダイヤモンド』が入荷しましたら改めて掲示板上で皆様にお知らせ致しますので、メールで申し込んでください。競合した場合はメールの受信日時が早い方を優先します。なお、今までに比較的在庫が沢山有った『朝日と読売の火ダルマ時代』などは、送料を頂く代わりにバラでもお売りしていましたが、今回はそうした特例は一切認めませんので予めご承知おき願います。また、在庫がなくなり次第、貴重本のプレゼントを終了させていただきます。【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

2万円カンパのみ対象 ◎一人、一冊のみ
*******************************************************
書籍 在庫
『石油と金の魔術』(私家版) 6冊
『日本が斬られる』(東京新聞出版局) 1冊
『日本が本当に危ない』(エール出版) 2冊
『インテリジェンス戦争の時代』(山手書房) 2冊
『湾岸危機 世界はどう動くか』(TBSブリタニカ) 1冊
*******************************************************

2 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/06(土) 05:46
追伸です。以下は本日からでも受け付けますので希望者は早めにお申し込みください。

A+Bセット(¥16,000)の購入に協力してくれた読者のみを対象に、以下の本のうち一冊をプレゼントします。競合した場合はメールの受信日時が早い方を優先します。なを、以下のプレゼント本は今回はバラ売り致しません。


A+Bセットのみ対象 ◎一人、一冊のみ
*******************************************************
書籍 在庫
『朝日と読売の火ダルマ時代』(国際評論社) 3冊
『超経済学』(太陽企画出版) 1冊
『理は利よりも強し』(太陽企画出版) 1冊
『アメリカから日本の本を読む』(文藝春秋) 1冊
*******************************************************


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

3 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/08(月) 08:17
貴重本をプレゼントする件について本スレッドで公開したところ、多くの問い合わせがありました。特に多かった問い合わせは『石油と金の魔術』でした。この本は幻の本となっており、私家版であったために市販されなかった本であり、古本屋でも入手出来ない本です。この本に関して多かった問い合わせは是非欲しいので譲って欲しいというものでしたが、「2万円カンパのプレゼント本の一冊である『モナリザの黄金のピラミッド』を入荷次第受付を開始するので、掲示板に注目していて欲しい」と返答してあります。また、『日本が斬られる』が欲しいという問い合わせも一件ありました。


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

4 名前: 藤原肇 投稿日: 2004/11/08(月) 14:43
幻の著書となってしまった「石油と金の魔術」を提供できて、とても嬉しいことだとお思います。
この本は300部ほと印刷しましたが、その八割は図書館などに寄贈したので、古本屋で見つけることは不可能でしょう。
手に入れることのできた人に対して、良かったですねと言いたいと思います。

5 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/09(火) 04:42
貴重本に関して相変わらず問い合わせが続いています。『石油と金の魔術』や『インテリジェンス戦争の時代』などの貴重本が欲しい方は、2万円コースのキャンペーンと抱き合わせの形の先約を受け付けますのでお申し込みください。ただし、繰り返しになりますが、本の発送は『モナリザの黄金のダイヤモンド』の入荷後となります。無論、運良くTシャツを入手された方で、貴重本も欲しいという方も申込は可能です。


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

6 名前: ヒロイエ 投稿日: 2004/11/09(火) 13:53
貴重本について、思うことを書かせていただきます。
石油と金の魔術だけでなく、ここに載っている本は非常に貴重なものであり
受け取る人には、所持する以外に、それをどうやって広めていくかが
課題となるでしょう。
自分自身、貴金属に興味を持っていた人間に、本当に偶然手に入れた石油と金の魔術を
進め、コピーをとるように提案しましたが、結果的に同書は私の手元を離れたままに
なってしまいました
そのため、その後、人に勧める際にはわざわざコピーをとるなりすることに
しています。

特に、石油と金の魔術は、金の専門家と称する高橋靖男とダイヤモンドで対談した
記事の骨格になったもので、商品を考える上では貴重な本です。

7 名前: Buffett 投稿日: 2004/11/09(火) 22:17
ヒロイエ殿
よくご存知ですね。
T靖夫氏の著作は、節々に「石油と金の魔術」を読んだと思われる箇所が
登場してきます。米国の素封家は気がついており、ペーパーマネーから
現物(黄金、銀、プラチナ)へシフトしているのではないでしょうか。
新円札の発行コストも上昇したようで、シニョレッジは徐々に縮小するでしょう。

8 名前: Buffett 投稿日: 2004/11/09(火) 22:49
「流動性のわな」

わが祖国、日本は完全に「流動性の罠」につかまっています。
この「流動性の罠」は、経済学のテキスト上だけの話ではなく、実際発生しているとは驚きを隠しえません。
既に英国誌「The Economist」は数年前にpoint outしており、当時、英国誌を輪読していた大学院生は全員
日本の現状を認識していました。
次は米国です。10日のFOMCは、25BPの利上げでしょう。そうなれば、米国の財務次官全員が、抗議のため、辞任するのでは
ないでしょうか。

9 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/10(水) 07:53
貴重本については相当の反応があり嬉しく思います。さて、貴重本の在庫が空になった後ですが、今度はプレゼント本としてかつて『財界にっぽん』に在籍していた江口敏さんの『志に生きる!』(清流出版)をラインナップに加えることしましたのでお知らせ致します。なお、本スレッドで紹介した貴重本は持っているので不要という方がおられしまたら、『志に生きる!』を代わりに同梱させていただきますのでお申し付けください。ただし、発送に関しては昨日投稿していただいた首藤さんの新著が拙宅に到着した以降になります。
http://www.seiryupub.co.jp/


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

10 名前: ヒロイエ 投稿日: 2004/11/10(水) 08:40
Buffettさんへ、読んだと思われる場所ではなく、実際、彼が対談をし、
話していることです。
ゲラまでできていた 石油と金の魔術 に文句をつけ、結局出版を中止させたのです。
その先は、過去のスレッドの中に藤原さんが描いているので
描きません。

11 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/10(水) 12:29
愛知県の白井様

先ほど2万円キャンペーンをファックスで申し込まれた白井様にお知らせ致します。ファックスは無事に拙宅に届きましたが、残念ながら文字がかすれていて判読できません。恐れ入りますが鉛筆ではなくボールペンなどで記入の上、再度送信願います。以上、宜しくお願い致します。


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

12 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/11(木) 08:58
白井様、改めてファックスを送信頂き有り難うございました。今度は大丈夫です。15日にお会いできますこと楽しみにしております。

さて、先ほどで3冊の在庫があった『朝日と読売の火ダルマ時代』が全て出尽くしましたのでお知らせ致します。A&Bセットを対象にした残りの貴重本は以下の通りです。
『超経済学』(太陽企画出版) 1冊
『理は利よりも強し』(太陽企画出版) 1冊
『アメリカから日本の本を読む』(文藝春秋) 1冊


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

13 名前: 橋本悠史 投稿日: 2004/11/12(金) 21:54
藤原様・亀山様
初めまして,初めてこの掲示板に書き込みをする者で橋本悠史・年齢27歳
現在求職中です。
まだ『理は利よりも強し』(太陽企画出版) 1冊は在庫にありますか。

14 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/13(土) 03:40
橋本様

一冊残っています。お申し込み方法・連絡先等は以下のURLを参照願います。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/sales.html


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

15 名前: 瀬川 明廣 投稿日: 2004/11/13(土) 06:04
初めまして。以前、「間脳幻想」と「賢者のネジ」を注文した、
瀬川(54歳)です。
まだ、1回しか読んでいませんが、思っていた通りの
読み応えのある本でした。
藤原肇先生のスピリットに出会うことができて感謝しております。
さっそく新たな書籍を購入しようと思ったのですが、
その後、プロバイダー工事の関係からか、メールがつながらず
亀山様への書籍注文ができなくなってしまいました。
これも縁がなかったのだろうと思って諦めていましたが、
この度橋本様が、この掲示板に書き込みをしておりましたので、
大変失礼とは思いましたが、
この掲示板で書籍注文をさせていただこうと思います。
Aセットを注文したいのですが、よろしいでしょうか。
(この掲示板もつながらなければ、本当に諦めます。)

16 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/13(土) 06:19
瀬川様

過日は郵便口座への振り込み有り難うございました。先週の金曜日に藤原博士と個人的にお会いした折り、瀬川さんの書籍代を博士にお渡ししておきまたのでご安心ください。また、今回は『間脳幻想』が入手出来て何よりでした。理由は分かりませんが、現在全国の書店が東興書院の落合莞爾社長に連絡しても繋がらないため、大勢の読者が『間脳幻想』を入手出来ない状態でいるようです。拙宅にある在庫もあと7冊を残すのみで、まもなく宇宙巡礼書店でも在庫切れになります。なお、Aセットはコレクト(代払い)で本日中にお送り致します。藤原博士からのプレゼント本も同梱しておきます。

15日の脱藩会
11月17日の仕事(翻訳)の〆切が迫っているため、仕事の進捗状況によっては15日の脱藩会には出席出来ないかもしれませんので、当日お会いすることを約束していた読者の皆様に予めお伝えしておきます。

【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

17 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/13(土) 08:15
お陰様で2万円カンパのプレゼント本の内、『インテリジェンス戦争の時代』(山手書房)2冊が出ました。ご参考までに、プレゼント本の残りの在庫状態は以下の通りです。お急ぎください。

2万円カンパのみ対象 ◎一人、一冊のみ
*******************************************************
書籍 在庫
『石油と金の魔術』(私家版) 1冊
『日本が斬られる』(東京新聞出版局) 1冊
『日本が本当に危ない』(エール出版) 2冊
『湾岸危機 世界はどう動くか』(TBSブリタニカ) 1冊
*******************************************************


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

18 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/14(日) 07:57
お陰様で2万円カンパのプレゼント本の内、『石油と金の魔術』6冊が全て出ました。ご参考までに、プレゼント本の残りの在庫状態は以下の通りです。お急ぎください。


2万円カンパのみ対象 ◎一人、一冊のみ
*******************************************************
書籍 在庫
『日本が斬られる』(東京新聞出版局) 1冊
『日本が本当に危ない』(エール出版) 2冊
『湾岸危機 世界はどう動くか』(TBSブリタニカ) 1冊
*******************************************************


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

19 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/18(木) 15:02
首藤尚丈さんの著した『モナリザを解く モナリザの黄金のダイヤモンド』が拙宅に到着、早速首を長くして待っていた読者に一斉に配布したため、残り僅か10部となりました。この本は書店では入手できないようですので価値のある本だと思いますし、内容も素晴らしい本です。2万円カンパに協力していただいた読者のみを対象にお届けしていますのでお申し込みください。また、プレゼント本である貴重本も若干ですが残っていますのでお忘れなく。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/sales.html


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

20 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/11/20(土) 07:34
藤原博士と相談し、在庫に残った教本(絶版本)はA&Bグループの本を購入してくれた読者を対象にプレゼントすることにしました。詳細は以下のサイトを参照願います。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/sales.html


『朝日と読売の火ダルマ時代』(国際評論社) 1冊
『超経済学』(太陽企画出版) 1冊
『アメリカから日本の本を読む』(文藝春秋) 1冊
『日本が斬られる』(東京新聞出版局) 1冊
『日本が本当に危ない』(エール出版) 3冊
『インテリジェンス戦争の時代』(山手書房) 1冊
『湾岸危機 世界はどう動くか』(TBSブリタニカ) 1冊


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

21 名前: 瀬川明廣 投稿日: 2004/12/25(土) 06:45
Aセットやっと読み終えました。今度はBセットを注文したいと思いますのでよろしくお願い致します。
Aセットの中では「オリンピアン幻想」が一番興味深く、一気に読むことができました。
私が北海道人で、札幌オリンピックを身近に感じていたからでしょう。
東京にいる大学生の甥が正月遊びに来るので、ぜひ藤原博士の書籍を紹介しプレゼントしようと思っています。
彼は、「小室直樹先生の経済学の本がわかりやすい。」と話していることがあったので、ひょっとしたら藤原博士を知っているかも知れません。

22 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/12/25(土) 07:32
師走に入り、太田先生の『百人一首の魔方陣』を読了後、興奮が冷めぬうちに感想を投稿しようと思った途端、立て続けに仕事(主に翻訳の依頼)が舞い込み、お陰様で今回の正月も仕事で明け暮れそうです。この不景気な世の中で、大変有り難いことだと思っています。

さて、瀬川様、大変ご無沙汰しております。早速今日中にも宅急便にてBセットをお送り致しますので宜しくお願い致します。

『オリンピアン幻想』が気に入っていただけた由、藤原博士も喜んでくださるのではと思います。博士の本で読んだか、博士から直接お聞きしたのか忘れましたが、何時の日か札幌オリンピックを舞台にした壮大な長編小説を出版したいと仰せでした。その後どうなったのでしょうか、一度博士にお訊きしてみたいところです。

大学生の甥御さんが訪れるとのこと、是非ホームページ【宇宙巡礼】を紹介して頂ければ幸いです。また、藤原博士と小室直樹博士の対談本があり、それを電子化していますので、一度目を通していただければと思います。

『脱ニッポン型思考のすすめ』
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/library/komuro/library.html

その他、小室博士との対談記事もあります。
意味論音痴が日本を滅ぼす
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/article/semantics.html


瀬川様、皆様、来年度も宜しくお願い申し上げます。


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

23 名前: 瀬川明廣 投稿日: 2004/12/27(月) 17:34
亀山様には、いつも大変お世話になっております。
注文の書籍、届きました。驚いたことに、「オリンピアン幻想」が3冊も贈られておりました。ご好意を心から感謝申し上げます。
私が「宇宙巡礼」にたどり着いたのは、まったくの偶然でした。とても、啓発されるサイトです。
私は、今から30年ほど前、偶然にルドルフ・シュタイナーの書籍と出会い、以後、シュタイナーの書籍を本屋さんで見つけては購入しておりました。
シュタイナー書籍は、私にとっての「賢者の石」でした。
それと同じことを藤原博士の書籍にも感じております。
私は、知力・意志力共に弱いですが、藤原博士の書籍から湧き出ているスピリットが、これからの日本をリードしていくのだということは、洞察できます。
そういう意味で、亀山様は、社会的に大変貴重な奉仕活動をされていると感謝しております。
私も亀山様を通して、藤原博士のオーラを感じております。
これからも、お体を大事にされ、益々ご活躍ください。
(送信メールがやはりエラーとなります。失礼ながら掲示板を使わせていただきました。)

24 名前: 亀山信夫 投稿日: 2005/02/09(水) 10:11:04
オンライン書店【宇宙巡礼】から、新たなプレゼントのお知らせです。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/sales.html

■達磨
A&Bのセットで購入された読者には達磨(先着10名まで)をプレゼント致します。

■『石油と金の魔術』
2万円カンパに協力頂いた読者には、『石油と金の魔術』(先着4名まで)をプレゼント致します。

以下は、コンテンツ[図書]にアップした達磨の逸話です。
******************************************************
 達磨大師は坐して無言、いわゆる面壁九年の坐禅の功を積み、禅宗の開祖と仰がれるにいたったインドの高僧である。本来、真理の体得者としての名をそのまま負う超俗の人、達磨大師は、敬虔、かつ純粋な人びとの深甚な信仰の対象としてありつづけてきた。
 にもかかわらず、その一方、日本人の日常生活に目を向けると、この達磨は俗信中の俗信としての「ダルマさん」となる。正月の縁起ものとして関東一円では各地の社寺の「ダルマ市」で盛んに売り出され、選挙でもはじまれば、ほとんどの選挙事務所の神棚とか棚のうえに置かれて、必勝祈願の呪物となってしまっている。

 聖から俗へ、「達磨」から「ダルマさん」へ、この落差の激しさの縁由(いわれ)は何なのだろう。
 

***

 達磨大師の出自はインドである。当然、日本人が古くから見馴れている中国僧の肖像とは非常に異なっているので、それは日本人の目にはきわめてエキゾチックな姿として映ったに相違ない。
 まず注目されたのはその扮装。頭部からすっぽりまとっている襞の多い朱衣。その大量の襞のなかに完全に埋もれてしまっている手足。さらには濃いヒゲに蔽われた顔面と、そのヒゲのなかに固くひき結ばれた口。

 しかし、もっとも達磨を達磨たらしめているものは、「目を剥く」という表現さながらの二つの巨大な目であった。

 それらはいずれも並みのものではなく、「異形」ともいうべき道具立てだった。やがてそれは絵師・文人たちにとって絵心をそそられる恰好の画材・画題となり、中国経由のこの画像は、多くの日本人によって、しばしば模写されるにいたった。
 

***

 想像力や連想力のつよいことは、古来から、日本人に顕著な特性である。
 頭部が小さく、身体の下部が張り出て大きく、全体が「オムスビ型」の朱い三角型の達磨のシルエット。その異常なまでにおおきい二つの目。一文字に固く結ばれた口。一言も発しない面構え。

 これはまさに「何か」である、と日本人は思った。

 「赤色。三角。巨大な目。物言わぬ口」

 達磨の肖像は見れば見るほど、あるものを連想させた。

 「これは「火」だ」

 と彼らは思ったのだ。

 当時の知識人たちは、易・五行の法則に通暁していた。達磨大師の深遠な教義は教義として考えるとしても、しかし達磨の像、容(かたち)が象徴するものは、まさに、木火土金水の五行の五気の一つの「火」である。火以外の何ものでもなく、これが彼らによって感得されたもう一つの達磨大師であった。
 

***

 1 真理の体得者としての達磨大師
 2 五行の「火」の象徴としての達磨大師
 以来、達磨大師は、この二面から日本の社会に深く広く息長く、異なる信仰の対象として生きつづけることになる。

 しかしまことに残念なことながら、今日の日本人は、明治以前の先人たちが生活のよりどころとしていた易・五行の世界観も法則も知らず育ってきてしまっている。

 その結果、五行の火気としての「ダルマさん」は、民俗学の大家によってさえ把握されてはいない。

 「ダルマさん」がなぜ、正月の呪物か、それも謎のままである。その謎は、五行の世界観・法則によってはじめて解ける……


『ダルマの民俗学』(吉野裕子著 岩波書店)よ
******************************************************


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

25 名前: 松村 投稿日: 2005/02/09(水) 16:00:36
はじめまして。神戸からです。藤原先生の阪神淡路大震災は開発行政から生じているとの内容を拝読し、大きな衝撃を受けました。噂ではそういった話を聞いたことはありましたが
学問的に詳しい方がきっちりと書物で記述されていることにびっくりしました。大変、重要な内容です。
ぜひ、神戸に来て、藤原先生の御講演頂きたく考えております。どなたかコンタクトのつく方法を教えて
頂けないでしょうか?今年は神戸市長選挙の年です。10年目です。今、一度、
震災等を検証する必要性を感じています。

26 名前: 亀山信夫 投稿日: 2005/02/09(水) 16:59:16
松村さん、初めまして

1995年の阪神淡路大震災から早くも10年が経ち、今更ながら月日の流れの早さに驚くと同時に、松村さんが仰せの震災の科学的検証がおざなりになっていることに、憤りを感じる人たちも多いのではないでしょうか。ところで、松村さんは藤原博士が阪神淡路大震災について言及しておられますが、多分『地球発想の新時代』(藤原肇著 東明社)を読まれたのだと推察します。実は、同テーマは記事でも取り上げています。
「サイエンス軽視が日本を亡ぼす」(『ニューリーダー』 1995.06月号)
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/article/science.html

また、掲示板の過去ログ倉庫でも同記事について言及しています。
http://jbbs.livedoor.jp/study/2491/storage/1059770065.html

その中で関西に住む永岡浩一さんの投稿があります。その永岡さんや本掲示板で積極的に投稿しているナニワのダルマさんなど連絡を取り合い、大阪か京都で藤原博士を囲むざっくばらんな会合を一度開催されたら如何でしょうか。そのようにして藤原博士と交流を積み重ねていき、その後に講演会などについてお願いしてみるといいと思います。


ホームページ【宇宙巡礼】管理人・亀山信夫

27 名前: 亀山信夫 投稿日: 2005/02/19(土) 19:56:00
新刊キャンペーンの一万円及び二万円の両コースにおいて、新しいプレゼント本に置き換えましたのでお知らせいたします。
・『官僚病の起源』 岸田秀

詳細は以下のURLで御確認ください。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/sales.html


【宇宙巡礼】店主・亀山信夫

28 名前: 藤原肇 投稿日: 2005/12/16(金) 15:46:21
中村先生の「近代市民社会」が亀山さんのところに届き、プレゼントできるようになって何よりです。ただ、「大学院編は残部がありませんので、ご要望に応じられません。悪しからずご了承ください」という先生の手紙は、更に「私は病後のこととて、手が不自由になり、はなはだしく読みづらいと存じ、申し訳ありませんが、御寛恕下さいますようお願い申し上げます」とあり、別紙に家族の方から「代筆」とある清書が添付されていました。
丸山真男先生と双璧をなした中村先生の現在が、ペンを執るのも困難な状態と知って悲しくなりました。かつて晩年の丸山先生から頂いたハガキに、『目が良く見えないので文字がハガキからはみ出していないかと心配です』と書いてあったことや、森嶋通夫先生の奥様から『主人は目が見えないので代筆させていただきました』とあったのを思い出し、最近の私も視力の衰えが著しくて、コンピュータのスクリーンに向かうのが苦痛であることから、目を大切にしなければと痛感しています。
そういえば中村先生の本の中に書いてあったが、ミルトンも多読のために四十代で視力を失い、「失楽園」は口述筆記による作品であり、彼自身のことを『目を抉られたサムソン』の形で書いたということを思い出しました。
私のところにも今日の午後に『近代市民社会』が届いたので、『KZP』と一緒に日本語学科のある大学図書館に送る予定です。

29 名前: ヒロイエ 投稿日: 2005/12/26(月) 19:02:08
藤原さんの書き込みを読み、自分が体験できなかったので、そうなれば人に聞くしかないと、
いって、慶応義塾経済学部卒業の何人かの方に話を聞きに言ったところ、皆さん口をそろえて
仲村先生の授業は、学問をする態度、考え方を分かりやすく教えてくれたので、こういう先生に
学ぶべきと反省させられたという人がいました。やはり、30年以上前から、すぐに成果が得られるもの
になぶく、動きがあったのでしょう。今回の新作とあわせ、学芸の意味を考えさせられました。
そういえば、学芸という冠を着けた学校もほとんどありませんね。

inserted by FC2 system
jbbs