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内臓が生み出す心
1 名前: 海原波彦 投稿日: 2004/02/05(木) 20:40
西原先生の学会に参加させていただいて

1月31日、西原克成博士の主催される「日本免疫病治療研究会」で、先生の講演を拝聴してきました。
まず宇宙論から始まり、人間に至るまでの地球生物の進化をたどり、その上で、さまざまな免疫病の症例から治療方法まで展開される、非常にダイナミックな構成の講演でした。
博士の基本的な姿勢は、「すべて物事は原因は大本から考える」というところにあり(同様の言葉は良く耳にしますが、とはいえ西原博士の尺度は、「宇宙的」であるところが凄まじいです)、「難病、奇病」と片づけられてきたさまざまな免疫病も、「エネルギー」について的確に把握し、生物進化のプロセスを理解することにより、合理的に説明がつくし、治療方法も得られるということでした。
 「エネルギーは質量のない物質である」
 「量子力学のEと、ニュートン力学のFを混同してはいけない」
 「一個の細胞も、体全体もシステムとしては同じである」
 「人間にとってもっとも大切なエネルギーは何か? それは太陽エネルギーであり、これが変換されて人間活動の全てが営まれている」 
 といった言葉が印象的でした。
 (過去の日本免疫病治療研究会の抄録は下記のサイトで見ることができます。
 http://www.nishihara-world.jp/workshop/imm.htm

 また、エネルギー観に基づく医学を展開され、アインシュタインの業績については批判的である点が、藤原博士と非常に共通しており、藤原博士が「ノーベル賞級の学説」と直感されたのも、こうした通底する宇宙観を感知されたからなのかもしれません。

 緻密な仮説と検証のプロセスを辿って確立された西原先生の学説に、ともするとオカルトになってしまう事柄を安易に関連づけるのははばかられるのですが、「頭は計算機であり、肺に記憶や感情がやどり、腸に生物としての根元的な情動がやどる」という説は、東洋の「上丹田、中丹田、下丹田」、あるいはヨーガの「アジナチャクラ(眉間のチャクラ)、アナハタチャクラ(胸のチャクラ)、スワジスターナチャクラ(臍下のチャクラ)」の概念の完全に一致するものであり、またグルジェフの「思考センター」「感情センター」「運動センター」の概念にも通じるように思います。
 物質上の現代科学を、微細なエネルギーを扱ってきた古代科学に結びつけるという意味でも、西原先生の学説は人間の意識史上きわめて歴史的な業績といえるのではないでしょうか。

2 名前: 藤原肇 投稿日: 2004/02/23(月) 08:42
このたび西原先生から幾つかの学術論文の別刷りと共に、「顎・口腔の疾患とバイオメカにクス」(医歯薬出版)と「重力対応進化学」(南山堂)という浩瀚な著書の贈呈を受け、その絶大なボリュウムと凄い内容に圧倒されています。
すでに一週間以上取り組んで読み進んでいますが、両書とも未だ三分の一を読んだに過ぎない状態で、いつ読破し終わるかは見当がつかない感じです。内容の要約は「内臓が生みだす心」と「免疫・生命の渦」でなされており、大学レベルの生命と生理の理解としてそれで十分です。
私としてはチャレンジ甲斐があるので読み進めますが、皆さんにはこんな本があるということで、参考までにと思って紹介した次第です。

3 名前: 吉川宏 投稿日: 2004/02/27(金) 23:36
西原さんの著作を読んでいるところですが、
従来の考え方とまったく異なりながも、
十分、批判に耐えうるものとじっくり読んでいるところです。
科学ではありませんが、wedge3月号に、文芸評論かの
中西進氏が日本人のわすれものというなかで
骨 骨身を惜しむ現代人という文書を書かれておりますので
ご参考までにお知らせします。
中西氏は万葉学では、現在の日本では日本一であろうと思われますが、
この中で、

植物は一度枯れても、根があれば、幹は再生する。
人間が骨が、遺伝子を保つ骨髄を抱く。(略)
骨に託して生命を時代へつなぐ。だから骨の語源を
秀根(ほね)と言うのも納得できる。骨こそが、
生命の大切な根っこである(以下略)。

と述べられていました。

また、骨惜しみのことを骨盗人といい。少し休むことを骨休み、
といい、体休みと言わない。つまり骨がいかに本質的か語るものと
いわれ、最後に骨の髄まで腐った奴がうようよしているとまで指摘し、
骨身を惜しまない精神をもつことが、大切と言われていました。
これは、西原さんの医学、中西さんの文学で一致した物ではないでしょうか。
実を言うと中西さんには20年以上前、1年間予備校でお世話になったことが
あり、大変物腰の低い丁寧な方であったと記憶しています。
そのから倫理においてこれほど日本人が無秩序だった時代はなかったと言われることに
真剣に向かい合う必要があるともっております

4 名前: 西條謙太郎 投稿日: 2004/09/04(土) 23:03
先週、都内で、脳死と臓器移植に反対する市民グループの
会合にまったくの偶然で出席する機会があり、なぜ内臓移
植などしてはいけないのかという原点を確認する意味で、
西原克成さんの「内臓が生みだす心」は必読の書であると
ご紹介しました。

内臓には心が宿るからこそ、他人の臓器を移植することは反自然
行為であり、また、内臓が生きている間は心が生きているのであ
るから、脳死を死とみなして臓器を抜き取るようなことは許され
てはならないのだということは、西原さんの著書を読んだものに
は自然に感得できるところではないでしょうか。

しかし、三木成夫さんの業績を引き継いで統合・実証した
西原さんの偉業は、脳死・臓器移植を推進しようとする
グループにとっては、もっとも広まってほしくない考えかた
でしょうから、日本だけでなく世界的にも多難が予想されます。

と思っていたら、早速、NHKブックスの「内臓が生みだす心」
は絶版になってしまったようです。

西條 拝

5 名前: ナニワのダルマ 投稿日: 2004/09/05(日) 10:03
西原さんの著書「内臓が生み出す心」はこちら関西のいくつかの大型書店ではNHKブックスの大売り出しでまとめて店頭に並んでいました。

6 名前: 尾崎清之輔 投稿日: 2004/09/06(月) 23:52
暫く多忙なスケジュールに追われる日々が続く中、移動途中に少し時間があった際に
寄った書店にて、全くの偶然ですが、西原博士の「重力対応進化学」(南山堂)を
手にすることが出来ました。近著「究極の免疫力」(講談社インターナショナル)
でも触れられております子育ての間違いに関する記述や、口呼吸への問題点などに
ついてもテーマとしては挙げられておりますが、未だ、さっと目を通した限りでは
あるものの、こちらは医学書の呈を成しているだけあって、なかなか読み応えの
ある内容と感じております。
あとで調べて分かったことですが、この「重力対応進化学」は、アマゾンでは
ユーズド出典であることや、大手書店のWEBサイトでも売切れの状態のようですが、
紀伊国屋書店の一部店舗では未だ販売(在庫僅か)しているようです。

7 名前: 西條謙太郎 投稿日: 2004/09/09(木) 06:53
ナニワのダルマさん、尾崎さん、情報ありがとうございました。
近著「究極の免疫力」(講談社インターナショナル)も実にすばらしい本で
すね。
 三木成夫さんや藤田 恒夫の仕事を統合したうえで、質量のないエネルギ
ーの大切さの視点を加えて、いかにすれば細胞内のミトコンドリアの活性
を削がないで、細胞のリモデリングを順調に行わせることができるかとい
うことを訴えた内容は、医学の歴史に永久に残る偉業だと考えます。
 また、同書では、歯に絹きせぬ表現で、現代医療の裏面を深くえぐって
おり、世紀の上医として実に立派な仕事をされておられます。

西原ワールド http://www.nishihara-world.jp/ 
薬局」別冊での連載
http://www.nishihara-world.jp/media/rensai.htm#yakkyoku
もご参照ください。

8 名前: 亀山信夫 投稿日: 2004/10/11(月) 08:48
現在、「宇宙巡礼書店」では、藤原博士のプレゼント本の一冊として、絶版となった西原克成博士の『内蔵が生み出す心』を用意しています。同書は既に絶版という貴重な本であり、当方の在庫も本日出荷予定の分も含め、残り11冊となりました。同書は一定金額以上購入された方に頒布致していますので、希望者は以下のサイトを参照にお申し込みください。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/sales.html

なお、昨年絶版になった『朝日と読売の火ダルマの時代』ですが、お陰様で本日の出荷をもちまして在庫がゼロになりました。思えば、10〜20冊の『朝日と読売の火ダルマの時代』を、二年前から春と秋に藤原博士に日本に持ってきていただき、合計で50冊ほど読者頒布したと思います。今後、『朝日と読売の火ダルマの時代』が欲しい人は、神田あたりに出向いて探すしかなく、入手された方はラッキーだったのではないでしょうか。

今後とも「宇宙巡礼書店」を宜しくお願い致します。


ホームページ【宇宙巡礼】管理人・亀山信夫

9 名前: 藤原肇 投稿日: 2004/10/12(火) 08:37
亀山さん「朝日と読売の火ダルマ時代」の残部がなくなり、もはや古本でしか手に入らなくなってしまい残念ですが、それにしてもお世話になり感謝します。「朝日と読売の火ダルマ時代」についての出版の背景に関しては、「過去のログ」の倉庫に行って開けば読めるし、
http://jbbs.livedoor.jp/study/2491/storage/1048808921.html
これがそのサイトのアドレスです。
本がなくなった途端に欲しがる人が多く、私も絶版になって自分用に確保していないことに気づき、悔しい思いをしたことが随分ありました。
そこで思い出すのですが、「朝日と読売の火ダルマ時代」が出た時に可なりの部数を引き取り、倉庫に保管しなければならなくなったので、カンパ形式のお願いに応じてお礼に本を送った他に、直接に出版社から大量に購入した人がいました。その人の名前は出版社が教えてくれましたし、百冊買った人の多くはそれなりの手法で配り、更に追加注文した人もいたようですが、その一人に脱藩会によく顔を出していた小西明さんがいて、その後に急死されたと家族から通知を受けました。
彼はとても面倒見の良い日本人には珍しい篤志家で、東北大学で冷や飯を食わされていた早坂秀雄博士(「賢者のネジ」の山田さんとの対談に西原博士と共に紹介)を招き、訪日した私に何度も会わせる手配をしたり、心ある人に「朝日と読売の火ダルマ時代」を配ったりして、それを楽しんでいるような雅量のある人でした。ことによると遺族に連絡すれば未だ本が残っていて、それを譲り受けて欲しい人にわけてあげれば、未だ自宅にある何部かは手に入るかも知れないので、もし欲しい人が続くようなら打診の可能性はあります。

10 名前: 数太 投稿日: 2004/10/20(水) 12:54
小西さんで思い出しましたが、かってお会いした際に
日本を悪くしたのは「7-11」と「宅急便」だと言い切られていたことを
思い出しました。
その当時、日本人に我慢することを忘れさせたのではないかと考えた次第でしたが
この二つは、この20年効率化等で時代の寵児となっていたことを
考えると考えさせられます。

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