藤原肇(ふじわら はじめ)

 1938年に東京の神田で生まれた江戸っ子。
 十代は文学少年として教養小説に耽溺したが、次第に岩登りに熱中するようになり、その頃の記録は「山岳誌」(東明社)の解説に詳しい。埼玉大学で地質学を専攻した後で、フランスのグルーノーブル大学に学び、アルプスの構造地質学を修めた理学博士。札幌市のオリンピック代表や、グルーノーブル市のオリンピック・アタッシェを歴任。アフリカや中東やヨーロッパの大陸棚の石油開発を体験した後、カナダに移住して北極洋の石油開発を幾つかの多国籍石油企業で担当し、四十代の人生の始まりと共に石油コンサルタントとして独立する。米国のカンサス州に進出して石油開発に従事したことは、「地球発想の新時代」(東明社)にある通り。その後はビジネスから半ば引退して、国際政治や経済の動きを注目しながら、フリーランサーに近い活動をしている。
 現在はカリフォルニア州のパームスプリングに住み、メタサイエンスについての論陣を展開している。また、現代社会の遊軍的な存在として、独特なエネルギー史観に基づいた視点を駆使しながら、国際政治や石油戦略についてのアドバイスをしたり、生命現象や宇宙論について思索を行ない、必要に応じてコンメタリーの提供を行なったりしている。



藤原肇博士の著書・記事からの引用について

 「私の本からの引用は出典あるいは出版図書名の引用という国際的な礼儀さえ守れば、引用された人がたとえ困ると思っても、勝手に引用できるのは世界における常識です。だから、今後も、いちいち私の承認を得る必要は全くなく、好きなように勝手にやって下さい。悪用したと文句を云うのは日本のタコ壷の中の連中ですから、脱藩人間はそんなことは無縁だと思います。」

藤原肇(1998年7月1日付の手紙から)

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